最近読んだ小説の印象に残った言葉
『観音菩薩のような気性のあのおいとが、鬼のような所行をしたのだとしたら、たいていの女は皆、鬼の猫被りです』
京極屋の客間にて、季蔵に
跡継ぎ殺しでお縄になったおいとについて
この信用があるからこそ、安心して妾にしたのかな
～京極屋迪太郎 「五月菓子」より
京極屋の客間にて、季蔵に
跡継ぎ殺しでお縄になったおいとについて
この信用があるからこそ、安心して妾にしたのかな
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『ここの料理を食べると、幸せな心地になる。それが何より大切だと気付かされますからねえ』
お夏の居酒屋にて、お夏に
同業者もこっそり学びに来るほど
そんな料理を出されたら、通わざるを得ないよなあ
～五郎蔵 「豆腐尽くし」より
お夏の居酒屋にて、お夏に
同業者もこっそり学びに来るほど
そんな料理を出されたら、通わざるを得ないよなあ
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『おきやがれ。俺は負けて嬉しいんだよ』
高輪南町の”えのき”にて、おさよに
両親のほとんど十年ぶりの再会を企み、成し遂げた息子に
和太郎の大勝利
～幸助 「雑煮」より
高輪南町の”えのき”にて、おさよに
両親のほとんど十年ぶりの再会を企み、成し遂げた息子に
和太郎の大勝利
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『人はわが家に・・・・・・わが家だと思えるところに、必ず帰ってくる』
冬木町の小家にて、瓢六に
迷いあぐねた末に、戻ってきた
やっぱり、瓢六の家はここでないと
～篠崎弥左衛門 「わが家」より
冬木町の小家にて、瓢六に
迷いあぐねた末に、戻ってきた
やっぱり、瓢六の家はここでないと
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『膝に猫もいないのに、こんな夜を耐えろって、そりゃあ無理ってもんだ』
木場島田町の川っぷちにて、国芳に
千両役者の寂しさ
膝の上の猫が何よりの安らぎだったのかな
～八代目市川団十郎 「団十郎の幽霊」より
木場島田町の川っぷちにて、国芳に
千両役者の寂しさ
膝の上の猫が何よりの安らぎだったのかな
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